No 19
Date 2008・07・01・Tue
CHANEL MOBILE ART![]() ![]() 先月、代々木公園特設会場にて、「CHANEL MOBILE ART」を体験してきました。 シャネルの象徴、キルティングバッグを起点にイメージした建築・アート・ファッション、 その融合を、渡されるMP3からの音声に導かれつつ楽しむアートイベントで、 香港をスタートに日本に訪れ、この後アメリカやヨーロッパを回るという巡回展です。 昨年お台場にやってきたコンテナ空間「ノマディック美術館」も、世界各国を巡回する アートパビリオンでしたが、それがGregory Colbertという写真家の作品を「鑑賞する 展示室」だったのに対し、こちらは「五感で体験するアート・アトラクション」という感じ。 作品は著名だがカタログでも分かる従来の美術展とも違い、行き甲斐がありました。 MP3が鑑賞者の動きと時間を支配する強制性ゆえに、各人の感じ方の差異が かえって表れ、前後の鑑賞者のリアクションを客観的に楽しんだり出来ました。 ところでこのパビリオン、世界的な女流建築家、ザハ・ハディド氏の設計です。 イメージがずっと前からあり、それを望むクライアントやそれを実現する技術が後から やってきたという異色の建築家。そういうオリジナリティは格好いいし大好きです。 僕が大好きとか平気で言うのは、自分の追いつけない先を行く巨匠か、自分と全く 異なるスタイルの人かだけ。横並びで称えあってる流行建築には興味がありません。 デザイン風なモノを纏い、ソレ風な街に集うチープなお洒落が、逆に画一性という名の ダサさに陥る危険と一緒で。(「太縁メガネ+i-pod+中目黒」みたいなムズ痒さ…) そんな僕も施主の要望を叶えるのがやっとで、大した独創性も出せていませんが、 やはり作り手としては、例えそれがどんなに僅かな差異であろうと懸命に追い求め、 一見分かりにくくても、「売れる流行」より「残る違い」を大切にしていきたいものです。 それがひいてはクライアントにとっての「価値」ともなるのではないかと思うのです。 スポンサーサイト
|
| A.A.A. BLOG |
|