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アーキテクチャ アンド アレコレ
No  213

安藤事務所プチOB会 から

かつて安藤事務所の同僚で、現在ノルウェイのSNOHETTAという事務所に在籍中の
友人(ドイツ人)が来日するというので、同時期在籍した元スタッフで飲みました。

5人のOBのうち、ある者は某市の都市整備局に、ある者はゼネコンの設計部に、
ある者はなんと不動産業界に…と、たまたまその中で国内独立組は僕だけでした。

「意外といろんな進路を見出すものだなぁ」と思ったり、「まあそうか」と思ったり。。

ドイツ人の彼も、「とても今の日本では独立なんて考えられない」と言ってましたが、
建築設計に対する我国での文化意識や位置づけは、未だに相当低いですからね。

安い原価に高い広告費用が乗った『疑似スタンダード住宅』が街を埋めていますが、
大手ハウスメーカーが安心で、そこに“上質が存在する″とすら思われている国で
設計事務所を起し、続けているのは、かなり奇跡的なんだろうと改めて思いました。


“コンクリート(土木や建築)からヒト(福祉やサービス)へ″の標語は立派ながら、
「ハコは全部だめ、全てヒトへ」っていう新与党のAll or Nothing 的な方向転換は、
「『悪いコンクリート(無駄な工事)』と『良いコンクリート(有益な計画)』の見極めが
難しくて出来ない」という放棄、「まして国民に分かるわけがない」という愚弄ですが、
先のような日本の現状に照らせば、一方で言い返せないのも事実かもしれません。

選挙で替わった首長が、既決の設計コンペの審査結果を白紙に戻すなんて市町村は
さらに悲惨ですが、市民側まで「新しいものは全部不要」とそれに賛成してしまう
思考停止国家では、文化の成熟はおろか、日常を支える産業も続かないでしょう。

どういうものが必要で内容に見合う価格か?または高いけど上質か?本質的か?

そんな面倒だけど大切な見極めを、僕ら独立した設計者を使ってでも消費者が行い、
同様に国でも市でもハウスメーカーでも、全ての供給者に求めて欲しいと思います。


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