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アーキテクチャ アンド アレコレ
No  233

2010 欧州旅行記9(ベルギー・ブリュッセル編)

…つづき

疲れもたまったこの旅行の最終日は、現代建築より中世の建築が多い街、
ブリュッセルなので、駆けずり回ることもなくゆっくり街歩きを楽しみました。

ベルギー

<ブリュッセル>

78 79 80

81 82 83


84 85 86


78: 芸術の丘(モン・デザール)・・・
周囲に美術館の並ぶ庭園。左に見えるガラス建築はこの辺じゃ本当に珍しい。
ルーブルのピラミッドみたいに反対運動とかあったのかも。素敵でしたけど。

79:ブリュッセル中央駅(ヴィクトール・オルタ)・・・
駅舎よりカッコ良い駅前の彫刻。でもこの国では何故か全てチョコレートに見える。

80:グラン・プラス・・・
鐘楼そびえる左手は市庁舎、右手は市立博物館(王の家)、奥はギルドハウス達。
ユーゴーが最も美しい広場と称えた世界遺産。が、装飾がうるさ過ぎて落ち着かず。
ベルギービールの博物館もあったらしいが、下戸の僕は下調べすらしませんでした。

81:ギャラリー・サンテュベール…
ガラスルーフから光の降り注ぐ欧州最古のアーケードで、テラスも並び賑わう場所。
ビールとは逆にショコラティエ巡りでは、お土産選びなどなどに大変苦労しました。

82:オルタ自邸(ヴィクトール・オルタ)・・・
ブリュッセルでは散見する鋳鉄製の植物的装飾が特徴的なアール・ヌーヴォー様式。
その第一人者で市内に幾つも作品を残す巨匠の自邸。装飾過多で大苦手な建築。

83:楽器博物館(ポール・サントゥノワ)…
ガラスを多く使ったアール・ヌーヴォー。元は"Old England"ってデパートらしい。
「こんな感じで」と言われても作れないし作りたくもないが、異国文化として勉強。

84:パントーン・ホテル…
「PANTONE」ってだけでワクワクする色使い。好きな色は「PANTONE 298C」かな?
ちなみにパントンチェアの作者、Verner Pantonとは無関係だって最近知りました。

85:ホワイトホテル
セーヴェレンを始め現代ベルギーデザイナーによる家具やオブジェが配置された
ベルギー・デザインのショールームのような、この街には大変珍しい白いホテル。

86:小便小僧
世界3大がっかりの一つ。「『世界3大がっかり』を見れた」ので、がっかりはしない。
(「小便少女」も15年前出来たらしいけど『3大がっかり』ですらないのでパス。)

素朴な北欧デザインのフィンランドや、現代建築のメッカ、オランダを見た後だから
余計、後期ゴシック~バロック~アールヌーボーって装飾の大群は鼻についたけど、
ムール貝の白ワイン煮もお土産に選んだチョコも、食べ物は安くて美味しかったです。
実はアントワープ等を中心としたベルギー・モダンデザインは最近面白そうだから、
改めて訪れてみるかもしれません。その前に、行き残した北欧の他の3国かな?

2010 欧州旅行記 おわり

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No  232

2010 欧州旅行記8(オランダ・ロッテルダム編2)

…つづき

ロッテルダム その2

66 67 69

70 72 73

75 76 77


66:橋管理人のコントロールセンター(ボーレス&ウィルソン)
水上交通が盛んなため可動橋が多く、それを管理する小建築もそれぞれあり楽しい。

67:新ルクソール劇場(ボーレス&ウィルソン)
好きな建築家の作だが劇場は大味かと内観後回しで時間切れ。予習不足を後悔。

68:ヴィルヘルミナプレイン地下鉄駅(ツヴァルツ&ヤンスマ)
欧州の駅は日本の駅に比べ、余計な文字情報・音声情報が無く、かえって親切。

69:オランダ建築家協会(ヨー・ク-ネン)
展示替え中だが入れてくれた。協会の建物からして建築家の認知度が日本と違う?

70:クンストハル(レム・クールハース)
巧みな斜行空間で一筆書きに各展示室を巡れる美術館。エデュカトリアムより竣工
は先だが、造形がシンプルな分、移動する空間体験の楽しさが一層引き立つ印象。
コストパフォーマンスの観点からも、僕が参照するならこちらを深く分析したい。

71:ロッテルダム自然史博物館(エリック・ファン・エゲラート)
クジラの骨が吊るされた、名物の新館エントランスだけ見て、旧館には入らず。

72:ツリーハウス(ピエト・ブロム)
というより「キューブハウス」でお馴染みの集合住宅。下部をトラムや車が通過する。
対角線を軸に立つが、(2足歩行で腕だけ水平に動く)人体工学的には十分住める。

73: デ・バイエンコルフ(マルセル・ブロイヤー)
「ハチの巣」という名の高級百貨店だが品揃えのセンスは若く、買物には便利そう。

74:メガシネマ(クーン・ファン・フェルゼン)
商店街中心部に位置する都市的広場とそれに面する多目的娯楽施設。

75:カフェデユニ(J.J.P.アウト)
シュレーダーと並ぶ「De Stijl建築」の代表とされるが、こちらには大した興味もない。
コンポジションは共通でも、ファサードの2次元デザインを「建築」とは思っていない。

76 レストラン・ボンピュ(メカノー)
川が見えるレストラン。波打つ軒天井と斜交するサッシが特徴。お休みでした。

77:ウィレムス・ブリッジ
最後も橋で。ちなみにこのマース川は、(こんだけ橋あるのに…)今年3月より
水陸両用バスでも渡れます。京都の観光バスとかも台風時用に1台導入しては?

(…つづく)

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No  230

2010 欧州旅行記7(オランダ・ユトレヒト~ロッテルダム編)

…つづき

56 57 58

59 60 61

62,63 64 65


<ユトレヒトその他>

55:4戸の集合住宅(トーマス・リートフェルト)…
シュレーダー邸からの眺めを他の建物に害されないよう、正面に建てられた集住。
…という目的の通り、白くて平たく、現代人が見るとごく普通。なので写真は省略。

56:ユトレヒト市立中央博物館…
1838年設立の、オランダで最も古い市立博物館。リートフェルトのコレクションは、
世界最大級であり、少し離れたシュレーダー邸まで写真の自転車を貸してくれる。

57:ディック・ブルーナ・ハウス…
「ミッフィー」作者のコレクション展示館。ブルーナがグラフィック出身と分かる空間。

58:ダム・タワー…
旧市街広場脇に14世紀に建てられた国内最高の鐘楼。美しいユトレヒトの象徴。

59:ユトレヒト市庁舎(エンリック・ミラージェス)…
既存旧建築を部分的に解体し、また新築部にその一部を移設したりすることでの、
「時間の立体的コラージュ」「巨大なミクストメディア」ともいうべき楽しさと重層性。
「That's ミラージェス」とも言えるけど、特に歴史的旧市街には馴染む印象でした。
(こういう絶妙な形の解体と、色彩や素材の統合って上手な人少ないですよね。)

60:ダブルハウス(MVRDV)…
2世帯のぶつかる要望を両立させるべく、境界壁が断面的に凸凹した2世帯住宅。
その断面が竣工写真では明快だが、今は視線制御の樹木が機能して分からない。

61:アウデグラハト(アウデ運河)…
旧市街を流れる運河。っていうか、ユトレヒトはこの旅で唯一の素晴らしい快晴。
きっとシュレーダー邸への思いが通じたんだろうけど、その話を書きすぎたので、
たまにはオランダっぽい風景写真で息抜き。


<ロッテルダム>

オランダ第二の都市にして、現代オランダ建築のメッカであるロッテルダムへ。
世界屈指の港湾都市ということで、とりあえずは橋の話。

62: エラスムス・ブリッジ(ファン・ベルケル&ボス)
再開発地域へのゲート兼シンボルブリッジ。計画済みだった土木部の案を覆し、
市自身が景観向上のため高額な本デザインを採用。日本の行政も見習うべき。

63:KPNタワー(レンゾ・ピアノ)
橋左端付近に見える、倒れかけた建物をつっかえ棒が支えるデザインのビル。

64:鉄道橋(De Hef)
鉄道の地下化以前は、大型船航行時に線路ごとリフトアップされていた鉄道橋。
風車で高い場所へ水を上げたり・・・。オランダ人って何ともダイナミックです。

65:跳ね橋
正面の部屋に泊まったので、橋が本当に頻繁に上下される日常を知りました。

(…つづく)


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No  229

2010 欧州旅行記6(オランダ・ユトレヒト特別編)

…つづき

<ユトレヒト特別編 (この建築は思い入れが深く、長くなりそうなので分けました)>

 54-1  54-2  54-3


54:シュレーダー邸(トーマス・リートフェルト)…

出ました!延床40坪の世界遺産!今回の旅の目的と言っても過言ではありません。
(内観はNGですがどうしてもと思い絵葉書を。本当は二川さんの写真が一番です。)

学生時代から見たかったのに「オランダは小さいから暇さえあればいつでも行けるさ」
と思いつつ15年経ってしまいました。。が、間違いなく今でも最も好きな建築の一つ。
モンドリアン等で有名な「De Stijl」という抽象的構成原理(三原色+垂直水平)と、
絵画と違う建築ならでは、家具職人ならではの日常的機能性の融合した傑作です。

大正13年竣工の、決して広くない室内に凝縮された可動間仕切や折畳み机などの
数々の発想は、忍者屋敷のような日本人のきめ細かな知恵やモノ作り精神とも通じ、
物理的にも感覚的にも、現代日本の住宅に応用しうる要素を無数に含んでいます。

またこの建築が「僅かな枚数の図面から建てられ始め、現場で細部が決まっていき、
引渡し時点で壁も無塗装、家具も未完成ながら、施主ともども残る工事を楽しんだ」
…という大らかで幸福なプロセスも、最終的な密度への到達に寄与したのでしょう。

さらに、世界遺産に認められたのはほんの10年前のことですから、竣工当時はまだ
革新的過ぎたこの小住宅に、近隣からの嫌がらせを受けながら、生涯大事に暮らし
続けた施主シュレーダー夫人の建物に対する愛情にも、等しく感動させられます。

そして僕がこの住宅を素晴らしいと思う最大の訳は、批評家が称える構成も色彩も、
実は日射調整や汚れ防止など実用的根拠に基づくなど、建築家が自身の建築を
単なる哲学や芸術の対象に留めずむしろ抵抗した、専門家として当然の深慮です。
(なのに哲学と意匠のみで機能無視の今の建築に、哲学や意匠も未だ劣りません)
だからこそ、施主も未完成の家作りを楽しみ、死ぬまで愛したのだと思います。

業界内で評価されても、施主が数年で愛想を尽かして出ていくような住宅じゃなく、
(無論クレーム対策だけ万全で何の愛着も持たれない“デザイン風(?)”でもなく、)
誰より施主自身が胸を張って守り続けてくれるような、そんな住宅を作りたいです。

(…つづく)

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No  228

2010 欧州旅行記5(オランダ・ヒルフェルスム~ユトレヒト編)

…つづき

43 44 45

46 47 48

49 50 53


<ヒルフェルスム>

43:オランダ音響視覚専門学校(ノイトリング・リーダイク)…
アーティストと共同開発された特殊ガラスは高温でセラミックペーストを焼付たもの。
広告やメディアにより日々氾濫するイメージへの批判をコンセプトとする一方、内部は
ステンドグラスから柔らかい光の降る荘厳な教会のように、美しい静けさに包まれる。

44:ヴィラVPRO (MVRDV)…
TV放送会社の社屋。平面図は直行グリッドに柱が等間隔で入った凡庸なものだが、
水平なはずの床は場所に応じ持ち上げたり、段状に刻んだり、ひっくり返したりされ、
結果、立面が全て違う。僕も学生時代興奮したレムの図書館コンペ案の実現形とも。
RCとは、流動性あるコンクリートとグニャッと曲げられる鉄筋からなる構造なんだし、
型枠さえ昔からもっと自由だったら、発想自体は一般的だったかもしれない。

45:RVUオフィス (MVRDV)…
平たい建物が道側の周囲地盤と同じ高さまで埋められ全面屋上植栽されてるので、
道側からはただの草原。階段で建物を斜めに通り過ぎて振り返ったのが写真の姿。

<ユトレヒト その1>

46:エデュカトリアム(レム・クールハース)
講堂や実験場・学食を含む学生センター。斜行し、「つ」の字にターンして上階に続く
薄い床の断面は特色の一つにすぎず、異なる形の容器の適切で無駄なき組合せや
広狭空隙・動線の無理なき敷設を同時に行う内の(文字通り)一側面の顕現だろう。
(と解釈するも意外とそれが目的だったりして。。内観載せないと分かりませんね。)
授業はとっくに終わってて、かつ閉館前という良いタイミングだったので十分に堪能。

47: NMR研究所(UNスタジオ)
「NMR」とは核磁気共鳴(or核磁気共鳴分光法)を意味し、核と磁場の共鳴により
物質の分析・同定や分子の運動状態を解析したり出来る、MRIの原理ともなる現象。
…って調べて知ったけど、まさに研究所らしい建築より実験内容が気になったので。

48:ユトレヒト大学ミナエルト・ビル(ノイトリング・リーダイク)
通称ミミズバレ・ビル。数本は本当に配管が通っているらしいが、他はもちろん意匠。
設計者がこの立面をクライアントにどう説明し、説得したかを是非見てみたかった。
雨水を高窓から室内の池に垂らし夏は循環させてまた降らす、省エネ建築でもある。

なお、撮影時刻:午後8時前。日は長いが施設は閉館後につき、後は眺めただけ

49:ユトレヒト大学 経営・経済学部棟(メカノー)
3つの中庭をもつ「目」の字の各辺を振ったようなプランの校舎で、最も太い一辺の
中空に素材や形の異なる4つの講堂が浮遊する。写真の青い塊はその講堂の一つ。

50:ユトレヒト大学付属図書館(ヴィール・アレッツ)
51:ユトレヒト大学付属博物館(クール・ファン・フェルゼン)
52:バスケット・バー(NL アーキテクツ)

53:ホテル バドゥー
部屋名が番号じゃなく色。「BLUE」を希望したが予約済みのため「GREEN」選択。
「色彩が人体に与える影響」の実験台になろうと、神経を研ぎ澄ましてみたものの、
「コントラストが弱くて物探しが面倒」「顔色が分からない」と結論付け、さっさと寝る。
ただ「試験体が疲れきってた場合、詳細な測定が困難」という考察はきっと正しい。


(…つづく)



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No  227

2010 欧州旅行記4(オランダ・アムステルダム編2)

…つづき

アムステルダム その2

27 28 29

30 31 32

33 34 35


27:KNSM島タワー (ヴィール・アレッツ)…
珍しい高層。日本のマンションとかよりプランは全然いいけど…写真は意地悪かな?

28:KNSM島集合住宅(コールホフ棟)(ハンス・コールホフ)…
造形はモダンだが煉瓦で調和。ボリュームの削ぎ方と中庭への導入が巧妙。好き。

29:KNSM島集合住宅(アルベール棟) (ブリュノ・アルベール)…
変化のない正円+左右対称。ベルギー人ゆえかアール・ヌーボー調の門扉。苦手。

30:KNSM島集合住宅(クーネン棟)(ヨー・クーネン)
円形だけど、各戸の立体構成&張り出た床と壁の成す陰影・機能性で、これはアリ。

31:ピエトハイン・トンネルビル (ファン・ベルケル&ボス)…
遠くから眺めるのにふさわしい、オランダっぽい(と僕が思う)形。トンネルの排気塔。

32:ボルネオ・スポーレンブルグ歩道橋 (ウエスト8)…
オランダらしくボートもくぐれる高さ。加賀山中温泉に似た橋が。。(似てないか。。)

33:ボルネオ・スポーレンブルグ開発(マスタープラン) (ウエスト8)
上手な決まりだけで、各戸個性的な住宅が並んでも美しい統一感が生まれる好例。
今回の旅行中、思いがけず見つけた最も大きな発見だったので、いずれ後述予定。

34:ホエールハウス (アーキテクテン・シー)…
屋上と軒下の傾斜は、すぐそれが採光・眺望に配慮した合理的なものだと伺える。

35:アムステルダム中央駅(P.J.H. カイペルス)…
東京駅の参照元という俗説は怪しい。それより水陸各種交通の乗継ぎがスムーズ。

36:王宮(旧市庁舎/ヤコブ・ファン・カンペン)・ダム広場…
王宮は改装中。広場は、カンポやサンマルコやコンコルドと比べちゃうと、微妙かも。

…ヘルシンキより寒かったが、他の観光スポット的な場所も一応なめておくことに…

37:アンネフランクの家…
他は空いてたのに、観光客はここしか見ないのか?って凄い行列で、結局パス。

38:西教会…西の教会。なめた程度

39:新教会…新しい教会。なめた程度

40:旧教会…古い教会。なめた程度

41:飾り窓地区…例の地区。なめた程度

42:コーヒーショップ…“お薬”カフェ。なめてません。。。

(…つづく)



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No  226

2010 欧州旅行記3(オランダ・アムステルダム編1)

…つづき

小さなヘルシンキのヴァンター空港で、どうやらアムス行きの後に出発予定の
成田便や関空便目当ての日本のツアー数団体がフィンランドまで持ち込んだ
Uターンラッシュにより乗り遅れるかと思ったけど、なんとかオランダへ脱出。

アムステルダム その1

18 19 20

21 22 23

24 25 26


<アムステルダム郊外>

18:オクラホマ(100戸の老人用集合住宅)(MVRDV)…
マーチのCMで有名。飛び出す理由はデザインでなく法規対策という説明が理性的。

<アムステルダム市内>

19:シイロダム (MVRDV)…
高密で狭くとも、間口×奥行×階数×内外区分など「住み方」の幅の広い集合住宅。

20:アイ・プレイン(集合住宅とマスタープラン)(レム・クールハース)…
“IJ-Plein”とはここ一帯の名称。雨の中探し歩いてたら住民が車で運んでくれた。
「ここはかつて船着き場で俺も昔は船乗りさ。横浜にも行ったんだぜ。」って話も。

21:サイエンスセンター・ニューメトロポリス(レンゾ・ピアノ)…
子供向け科学技術館。夏休みだし混雑してた。屋上へは背中の緩い階段で登れる。

22:アムステルダム建築センター(レネ・ファン・ズーク)…
アムステルダムの建築情報発信地。アルミ外壁が曲面でもガラスは平面。経済的☆

23:母の家(アルド・ファン・アイク)…
未婚の母たちとその子供に対する仮宿舎。それらしい人もいて内観写真は自粛した。

24:サルティファイ通りのオフィス(スティーブン・ホール)…
ホール流の色を帯びた反射光がパンチングメタルからにじみ出す夜景がもっといい。

25:アイタワー&ショッピングセンター「ブラジル」(ノイトリング・リーダイク)…
ちょっと掘る。その色をちょっと変える。って工夫が日本のビルに、ちょっとあれば。。

26:ロイドホテル改装 (MVRDV)…
シャワールームなんて浴びる時だけあればいい。使ったら掃除。終わったらしまう。
そりゃあそうだ。こういう合理性は大好きで、実は僕にも似たような実作があります。
(もちろん似てるのは、「お客さんに自分で掃除させる」って部分じゃありません。。)

(…つづく)


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No  225

2010 欧州旅行記2(フィンランド・ヘルシンキ編)

…つづき

ヘルシンキ市内

09 10 11

13 14 15

16-1 16-2 17

<ヘルシンキ周縁部>
09:クルトゥーリ・タロ(文化の家) (アルヴァ・アアルト)…
メインボリュームが道路に近過ぎて威圧的。元共産党本部としてのプロパガンダか。

10:ルメ・メディアセンター (ヘイッキネン・コモネン )…
の隣にあった図書館。某大学の新しくなった製図室のような懐かしさ…どうでしょう?

<ヘルシンキ中心部>
11:フィンランディアホール (アルヴァ・アアルト)…
でか過ぎて全景は無理。が、こちらは上品な雰囲気。造形も僕の好きなアアルト。

12:ラウタタロ (アルヴァ・アアルト)…
用途変更により公共空間だった吹抜ホールは無残に商業化。入れず。写真upせず。

13:アカデミア書店 (アルヴァ・アアルト)…
映画でお馴染みのカフェのある本屋。漏りそうな逆さトップライトは上下対で大丈夫。

14:ヘルカホテル (アルヴァ・アアルト)…
写真は北欧必需の2重窓。でも欧州は全て網戸なんてものがないから窓が綺麗。

15:テンペリアウキオ教会 (ティモ&トゥオモ・スオマライネン)…
やはり最初は軽井沢のを思い出すけど、構造とか広さとかは大分違いましたね。

16:キアズマ (スティーブン・ホール)…
楽しみにしてたスロープ迷宮美術館☆ スティーブン・ホールってやっぱり凄いです。

だけど、議員バッジ付けた男を中心にした日本からの目的不明なナントカ視察団が、
入って来るなり「エレベーターはどこですか?」って全員でキョロキョロ探してた。。
「さあ体験を始めよう!」と言わんばかりのこのスロープ(16-2)を目の前にして。。。
凄いセンス過ぎて、しばらく同じ日本人であることを恥じました。

17:ヘルシンキ中央駅 (エリエル・サーリネン)…
権威主義的な駅のファサード(写真奥)よりも、活き活きとしたヘルシンキの日常を。
広島とかの路面電車にも似たトラム、ベンツが普通のタクシー、降っては晴れる空…

(…つづく)

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No  224

2010 欧州旅行記1(フィンランド・郊外編)

8月の末にフィンランド~オランダ・ベルギーへ短い建築視察旅行に行ってきました。
目標物の地図だけ準備して現地で電車とバスとトラムで探し歩く、気ままな旅です。
(実はバックパッカー歴は意外と長く、西欧は残すところオーストリアとポルトガル位)
備忘録を兼ねて、何回かに分けて旅の記録を残しておこうと思います。

フィンランド 郊外

01 02 03

04 05 06

07-1 07-2 08

<ミュール・マキ>
01:ミュール・マキ教会・教区センター (ユハ・レイヴィスカ)…
パイプオルガン、ペンダントライト、スリット窓。内外ともに強調された静謐な垂直性。

<ハメーンキュラ>
02:ハメーンキュラ教会 (オリ=ペッカ・ヨケラ&ペンティ カレオヤ)…
宗教施設ながら、郊外コミュニティ拠点としての、おおらかな包容力も感じさせる場。

<オタニエミ>
03:オタニエミの教会(ヘイッキ&カイヤ・シレン)…
「水の教会」のヒントとも言われる、開口越しに屋外の十字架と向き合う空間構成。

04:ヘルシンキ工科大学 (アルヴァ・アアルト)…
講堂・中央棟・図書館・学生寮とも。予想より小さくて、森によく馴染んでいる感じ。

<エスポー>
05:ディポリ学生センター (ライリ&レイマ・ピエティラ)…
立面は岩と絡み平面は地形を写す有機的建築だが、グネグネじゃない硬派で好感。

<ムンキニエミ>
06:アアルトのスタジオ (アルヴァ・アアルト)…
懐かしい製図板・T定規・紙筒の山…これぞスタジオ。静かな林の中でさらに良い。

07:アアルト自邸 (アルヴァ・アアルト)…
農家の構成や日本の引戸、手に触れる素材選びなど、生活スケールでの視点こそ、
規律と優しさが程良く調和したアアルト建築から今こそ見習うべきポイントと感じる。
 
<ヤルヴェンパー>
08:コッコネン邸 (アルヴァ・アアルト)…
音楽家の豪邸だが何故か有難みに欠ける。時間があればマイレア邸行きたかった。

(…つづく)
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