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アーキテクチャ アンド アレコレ
No  256

「設計事務所の育て方」出版

当アトリエも、情報提供やアンケートなどで協力させて頂いた、
「設計事務所の育て方」という本が日経BP社から出版されました。

設計事務所の育て方

一生役立つ 設計事務所の育て方

独立を考えている設計者などを対象に、事務所の上手な設立手法や、
着実にビジネスを継続していくための運営手法などを解説した本です。
これから独立される方はどうぞ!

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No  255

横浜景観問題

横浜って住んだことはないし、出身者が「神奈川生まれ」をいちいち「横浜生まれ」と言い直すたびイラッとしました(笑)。でもそんな僕自身、ちゃっかり高校時代からデートやドライブに来てますし、実は彼らが誇りにする気持ちも良く分かる、本当に素敵な街です。

特に、みなとみらい~港の見える丘公園までは、テーマパークともショッピングモールとも違う、自由でありつつ全て景観が意識され、かつそれらが歴史を受け継いでいるという不文律が感じられました。ほぼ全てのデザインは、時代の新旧はあれど「本物」でした。

ところが、そのエリアの一等地に「ヨーロッパのあちこちの時代の、あちこちの場所の
あちこちのパーツを真似て寄せ集めたような一大結婚式場」が民間企業により計画されつつあり、「都市美対策審議会」という横浜市の機関の全委員が正式にNGを出したにも関わらず、「法的拘束力はないから」との理由で、このまま進んでいきそうな様子です。

当該企業の説明資料より


夢と現実の世界を慎重に分ける隔てるディズニーランドのような配慮もなく、偽物のハリボテが近辺の景観にダダ漏れになる模様。猿マネを恥と思わない意識の低さは某国「パクリーランド」と同レベルで、欧米人観光客に苦笑されるのが今から目に見えています。

まずは、この関連サイトを、そして宜しければ下記建設工業新聞の記事をご覧ください。

こんな計画が進むことも心配ですが、「そんなパッチもん式場で一生の大切な節目を迎えることに何の抵抗もない客が相当数見込まれているという事態」こそ、実は恐怖です。

転じて、公共性は弱まるとは言え、住宅も街並の一角。「南欧風」とか「ジョージアン」とかを「現代の」「日本で」望む、困った一部の消費者意識にも大いに問題があります。
いつまで戦後の欧米属国民なのか?某国「パクリーランド」と一緒で恥ずかしくないか?
こんな意識の人はあまり周囲にはいませんが、いるとしたら問いただしたいものです。

その上で、「本質」や「自然で、あるべき姿」の大切さを説かなければ、と思います。

建設工業新聞より

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