No 1
Date 2007・12・22・Sat
安藤忠雄氏講演会![]() ![]() 師匠である安藤忠雄氏が東京で講演会などをやる際は、大学や専門学校で 講師をしている僕にも、多くの学生へ通知や案内をするよう、連絡が来ます。 今回は代々木のGAgalleryという建築誌の出版社、書店を兼ねたギャラリーで、 ある本の出版を記念した、「設計図から考える」というテーマの講演でした。 安藤先生は自分の図面を詳細図に至るまで本にして公開してしまいますが、 それももう4冊目です。(2冊目の編集には当時所員の僕も関りました。) 建築家の魂でもある図面・ディテールの公開は、まさに「ネタばらし」ですが、 こうすることで図面を記録でき、また他者に逆に真似をしにくくさせています。 そしてテーマでもある「設計図」とは少し前まで手で描かれており、僕も薄い和紙を 破かないように気をつけながら、鉛筆で強弱・濃淡をつけて描いたものでした。 そうした図面には思いがこもり、目地から棚の位置まで否応なく神経が届きます。 そして決めかねている部分はどうしても線が薄くなるなど、表情があったものです。 とは言っても、一方でコンピュータで描く図面の便利さ・合理性からは戻れません。 ・図面が表情を失った今は余計難しいけど、その背後に意思を持ち続けること。 ・図面の結果が建築ではなく、建築のあるべき目的に向って図面を描くこと。 …そんな内容の講演でした。 当たり前のようだけど、時代の意思や社会での存在意義など一切考えられずに、 経済性や、機能のつなぎ合わせのみで建った建築が、実はいかに多いことか。。 「意識を高く持ち、丁寧にやっていこう。」と、また思いを新たにしました。 ちなみに本は元所員は普通は買うんですが、今回は僕にも1冊下さいましたよ☆ TADAO ANDO DETAILS 4 スポンサーサイト
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