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アーキテクチャ アンド アレコレ
No  105

「モノづくり」に告ぐ。(自戒含む)

    

展示:ビッグサイトまで見に行ってくれた方、有難うございました。
   主催者が「お手を触れないで下さい」と貼ってくれたけど、皆さんに
   触られたり腰掛けられたりされてるの見て、やっぱり嬉しかったです。

観劇:友人の演出家による作品と、別の友人の役者が出演する作品とが
   偶然同時上演だったので、2本とも観てきました。
   http://yokohama-reading.org/index2.htm

   共通するテーマは、太宰作品の朗読劇。
   「朗読劇」ってパターンは初めて観たけど、キャスティングも脚本も
   されきった通常の演劇と、それらを全て読み手が頭にイメージする
   書物との、中間に当る感じで新鮮だったのと、書いている太宰自身や
   彼の頭の中も描かれるという構造的な部分もあって面白かったです。

   文章も含め「モノ」とは、作り手の自我や主張・想念をベースにして、
   そこから一つ一つ作り手自身の選択と検閲を通して世に現れた後、
   受け手の見方と解釈というバイアスを通過し、その内“受け手に
   とって”大事な部分のみ彼らの心奥に到達するという、非常に危うい
   構造の上に置かれていると改めて分解して教えてくれるようでした。
   
飛躍:建築で言えば、僕らが「施主の暮らしや将来の選択肢を拡げよう」
   などと壮大で高尚な提案をしたとしても、結局お施主の頭の中では
   「近隣の視線や掃除が楽かどうか」とかが争点にされるのが現実。
   施主の心配を予想し出来るだけ欠点を除きつつ、それでも、安易に
   施主の想像範囲内に留めて「モノ」のレベルまで下げてはいけない。
   
   これは僕自身の意思表明と共に、「モノづくり」を放棄して「モノ売り」
   に成り下がり、消費者の想像力を削ぎとって自らも楽しようとしてきた
   安直で低俗な作り手・メーカー組織、全てに対するアンチテーゼです。
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