No 206
Date 2009・02・17・Tue
学生の課題、講師の課題最近は、実施設計アップという通常業務や年度末の経理に加え、移転準備、
学校も卒業前で大忙しでしたが、講評会が終わって一段落といったところです。 2校で教えていましたが、今年の卒業生はどちらも元気があって良かったです。 大学の卒業設計では、問題提起・敷地選びにきちんと向き合った学生が増え、 明快な解決策は出せないまでも、独り善がりでない格闘の跡が感じられました。 昨年の先生方の講評を聞いてか、形態のみの内向的ケンチク遊びは減りました。 一方専門学校生も、建築に向ける情熱が偏執狂的にならないよう、社会に向け られるよう指導してきたので、プレゼンテーションの不十分・不親切はあれども、 それぞれ真面目にメッセージを発する作品になっているのではないかと思います。 (限られた数の大人の主観が決める順位や賞など、一切気にしないでいいです。 本当によく考えた、答えを出そうと格闘していた、のは明らかなのですから。) ![]() ![]() しかし、せっかく指導し、彼らが応じ、そして放った「社会に向けたメッセージ」が、 建築学科の講評会や建築学生同士でとどまっていては、メタレベルでは結局、 建築業界内での“独り善がり”、“内向的ケンチク遊び”で終わってしまいます。 建築業界(特に設計関係者だけ)にとどまる議論を、本当の社会に向け発するのは、 僕ら若手建築家や、さらに上の政治力・発言力のある先輩建築家たちの使命です。 それが、偉そうに学生作品を評価する我々に与えられた、「課題」なのだと思います。 スポンサーサイト
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