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アーキテクチャ アンド アレコレ
No  228

2010 欧州旅行記5(オランダ・ヒルフェルスム~ユトレヒト編)

…つづき

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<ヒルフェルスム>

43:オランダ音響視覚専門学校(ノイトリング・リーダイク)…
アーティストと共同開発された特殊ガラスは高温でセラミックペーストを焼付たもの。
広告やメディアにより日々氾濫するイメージへの批判をコンセプトとする一方、内部は
ステンドグラスから柔らかい光の降る荘厳な教会のように、美しい静けさに包まれる。

44:ヴィラVPRO (MVRDV)…
TV放送会社の社屋。平面図は直行グリッドに柱が等間隔で入った凡庸なものだが、
水平なはずの床は場所に応じ持ち上げたり、段状に刻んだり、ひっくり返したりされ、
結果、立面が全て違う。僕も学生時代興奮したレムの図書館コンペ案の実現形とも。
RCとは、流動性あるコンクリートとグニャッと曲げられる鉄筋からなる構造なんだし、
型枠さえ昔からもっと自由だったら、発想自体は一般的だったかもしれない。

45:RVUオフィス (MVRDV)…
平たい建物が道側の周囲地盤と同じ高さまで埋められ全面屋上植栽されてるので、
道側からはただの草原。階段で建物を斜めに通り過ぎて振り返ったのが写真の姿。

<ユトレヒト その1>

46:エデュカトリアム(レム・クールハース)
講堂や実験場・学食を含む学生センター。斜行し、「つ」の字にターンして上階に続く
薄い床の断面は特色の一つにすぎず、異なる形の容器の適切で無駄なき組合せや
広狭空隙・動線の無理なき敷設を同時に行う内の(文字通り)一側面の顕現だろう。
(と解釈するも意外とそれが目的だったりして。。内観載せないと分かりませんね。)
授業はとっくに終わってて、かつ閉館前という良いタイミングだったので十分に堪能。

47: NMR研究所(UNスタジオ)
「NMR」とは核磁気共鳴(or核磁気共鳴分光法)を意味し、核と磁場の共鳴により
物質の分析・同定や分子の運動状態を解析したり出来る、MRIの原理ともなる現象。
…って調べて知ったけど、まさに研究所らしい建築より実験内容が気になったので。

48:ユトレヒト大学ミナエルト・ビル(ノイトリング・リーダイク)
通称ミミズバレ・ビル。数本は本当に配管が通っているらしいが、他はもちろん意匠。
設計者がこの立面をクライアントにどう説明し、説得したかを是非見てみたかった。
雨水を高窓から室内の池に垂らし夏は循環させてまた降らす、省エネ建築でもある。

なお、撮影時刻:午後8時前。日は長いが施設は閉館後につき、後は眺めただけ

49:ユトレヒト大学 経営・経済学部棟(メカノー)
3つの中庭をもつ「目」の字の各辺を振ったようなプランの校舎で、最も太い一辺の
中空に素材や形の異なる4つの講堂が浮遊する。写真の青い塊はその講堂の一つ。

50:ユトレヒト大学付属図書館(ヴィール・アレッツ)
51:ユトレヒト大学付属博物館(クール・ファン・フェルゼン)
52:バスケット・バー(NL アーキテクツ)

53:ホテル バドゥー
部屋名が番号じゃなく色。「BLUE」を希望したが予約済みのため「GREEN」選択。
「色彩が人体に与える影響」の実験台になろうと、神経を研ぎ澄ましてみたものの、
「コントラストが弱くて物探しが面倒」「顔色が分からない」と結論付け、さっさと寝る。
ただ「試験体が疲れきってた場合、詳細な測定が困難」という考察はきっと正しい。


(…つづく)


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