No 260
Date 2012・10・14・Sun
Bjarke Ingels 講演会デンマークの建築事務所「BIG」の主宰、Bjarke Ingelsの講演を聞いてきました。
・設計では、優先条件から順に全部受けとめ、極めて(客観的に)正しい解を出す。 ・またその手順・論法も明快で、プレゼンテーションもダイアグラムも展示の説明も、 全て(彼らの表現通り)4コマ漫画のように、単純にして強い説得力がある。 ここでの「客観的」とは「専門知識を持たないクライアントや近隣市民から見ても」 という意味ですが、その客観的な説明によって、形の斬新さに抵抗感を与えません。 まだ実作が少なく僕も実物は見ていないので、細部は評し得ませんが、少なくとも 国内建築論壇の一部で内向的に続いている「裸の王様の衣服について」のような、 (着てないことが見えない人ほど、「見えないんですか?」と訳知り顔で嘯くような) あってもなくてもどっちでもいい議題を吹っ飛ばす、力強い快活さに共感しました。 経済的成熟は、文化的成熟の指標でも、建築がフェティシズムに陥る根拠でもない。 規模の違いで社会的影響度は違えど、僕の信じ続ける建築家としてのあるべき姿を 改めて思い起こさせ、創る楽しさや意欲をより加速してくれる、良い講演会でした。 卒業制作を進める学生にも、是非彼らの作品やメッセージを紹介しようと思います。 ![]() スポンサーサイト
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