No 416
Date 2017・09・30・Sat
JIA とくしま大会に参加28,29,30と、建築家協会(JIA)のとくしま大会に参加してきました。
全国大会へは初参加になりますが、関東甲信越支部の常任幹事として、 また来年の東京大会の実行委員として、下見をしておく必要がありました。 四国らしいメインテーマ、「建築家と土着」を縦軸に、 防災・環境・AIなど今日的なサブテーマを横に引き、 シンポジウムや展示、セッションを通じて 建築のあり方・建築家の関わり方などが論じられました。 ![]() ![]() 企画の組まれ方や大会運営の状況などはもちろん把握しましたが、 個人的に参加前より楽しみにし、また実際に理解が深まったのは、 昨今、全国で流行しているリノベーションやシェアリングのさきがけ、 かつ、地方の町村部への移住や町おこしの成功例として知られる、 神山町や佐那河内村の関係者、当事者によるレポートやシンポと 彼らの引率してくれる、エクスカーションでした。 ![]() ![]() そこで聞いた移住者・運営者の動機に共通するのは、経済的根拠でした。 「リノベやシェアで町おこし」とは、自治体や企画者の掲げる“目的”ですが、 当事者にとってそれは“結果”、副産物に過ぎないという厳然たる事実です。 彼らは、神山町には無料で享受できる無線環境が整っていた情報を得ていたり、 事前に成立しているコンビニ商圏を把握したりした上で、戦略的に決断しており、 都心の学生や建築家の「地方再生を建築で仕掛けよう」という短絡的な発想は それだけで成立するほど甘くない、というごく当たり前の事実を確認できました。 もともと「本質」にしか興味のない僕には、「流行」に乗る考えは全くないですが、 地方の市部・郊外に3日も滞在しただけの価値は十分あったと思います。 スポンサーサイト
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